万里の長城と天津浜作と力@銀座

December 16, 2007

狗不理包子と全聚徳@天津・北京3

お昼は、天津名物の包子(パオズ)150年の歴史を持ち国家特級包子師がいる名物店「狗不理」へ。
その昔、肉マンを売るのを生業にしている「狗子(ゴウズ)」というあだ名の青年が居たそうで、彼の肉マンは評判で売れに売れるため、彼はお客と話をする時間もないほどに肉マン作りに邁進しました。巷では「狗子はお客を相手にしない」と囁かれるようになり、店の名前まで「狗不理」と呼ばれるようになったんだとさ。パチパチ…まあ、サービスよりも味を重視ってことですかね^^;
近年民営ブランド化されて、支店ができ、狗不理ビールなんてのもできたそうです。

狗不理狗不理ビール







まずは、熱々の猪肉包子
皮は厚めでもちもちしています。狗不理秘伝の味付けのジューシーなお肉がたっぷり。これを黒酢で頂きます。1皿8元なので1個1元。(15円)ですから安〜い!

三鮮包子と野菜包子も頼みました。

猪肉包子皮はもちもち、中はジューシー







野菜包子はおかひじきみたいな茎の細い野菜が入っていました。初めて食べる野菜です。ちなみにひだの数は必ず18枚だそうです。びっくりするほどの味ではなかったです。どちらかというと小龍包の方が好きかも。
野菜包子なんていう野菜だろ







そして、天津駅に向かいました。しかし、道が渋滞していまして、予定の列車に数分の差で乗りそびれました仕方なく次の列車まで1時間待つことに・・・
余談ですが、天津駅のトイレは扉がなかったです

夕方北京に着いて、紫禁城などを見てから、やはり有名な北京ダックの店「全聚徳」へ。
和平門にある本店が有名らしいですが、観光客の団体ツアーコースが多いので、味が落ちています。と聞き、王府井店に行きました。

まずは「家鴨の舌冷菜と鴨肉と松の実の炒めレタス包み」
舌は紹興酒で漬けてあり、これも酒飲みのつまみです。
じゃがいもの千切りを鳥の巣に仕立てて揚げた中に鴨肉と松の実と野菜を炒めたものも美味しかった。
家鴨の舌冷菜鴨肉と松の実の炒めレタス包み







そして、家鴨の心臓の揚げものがきてから、焼きたて北京ダックが運ばれてきました。
心臓はきちんと血抜きしマオタイ酒でつけてあるらしく臭みも全くありません。

家鴨の心臓揚げ焼きあがった北京ダック







一羽198元(=3000円)。普通のお店だと98元(=1500円)位だそうなので、差の100元は「有名税」だと思っていいでしょう。しかし、それにしたって日本と比べると安いです。
一羽から少ししか取れない胸の皮の部分は特に旨みが凝縮して美味しかったです。その他のお肉は包餅で頂きました。鴨スープも美味しかったです。
胸肉の皮肉厚の焼鴨








でもさすがに全部は食べ切れません。個人的にはニンニクスライスと唐辛子が欲しかったです。その方があっさり食べれるので。

頭の脳みそも鴨スープ







食したのは、1864年開店以来、115,292,341匹めのアヒルだそうです。一億ちょっと。なあんだ、140年もかかって、日本の人口も追い抜いてないじゃん、なんて思ったのですが…
1億何匹目・・・!?







創業143年ということですから、単純計算×365日で51,200日。
休みなく毎日営業し、コンスタントに北京ダックを売り続けてきたとすると…一日あたり2,250匹を捌いている計算になります。
そう考えると凄いかも・・・
鴨で有名なトゥールダルジャンは今何匹目なんだろう?と余計な事も考えてしまいました。


お宿は「セント・レジス北京」
ホテルは全室改装中で、アパートメントスイートを開放していました。
でもちゃんとバトラーがついてくれるサービス。
80平米近くはあるでしょうか。普通のマンションみたいな造りですが、広いです。キッチンもついているので、長期滞在向けですね。


リビングベッドルームキッチン







次の日食べた海鮮やきそば。なんと一匹のお魚を・・・
海鮮やきそば







それにしても、一口に中国料理といってもいろいろなタイプがありますね。南淡、北鹹、東酸、西辣という言葉に示されるように、南はあっさり味で、北は塩辛く、東は酸っぱく、西は辛いという特徴があります。
さらに地域ごとの特色的な料理も細かく分かれていますし、食文化百家争鳴!

あと、人が素朴で親切で温かかった。知らない人でもすぐに話しかけてくるし、駅の階段で重いスーツケースをあくせくしていたら、子供でも手伝ってくれました。タクシーの運転手のおばさんも、帰りいろいろ案内してくれたり、荷物持ってくれたので、チップを渡そうとしたら、「いらないよ、気をつけて。またおいで。」って。

北を漂う、南を下る・・・
今までは南しかいったことなかったのですが、帰国してから、また北を漂いたい気分になりました。


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ranmarun at 04:14│Comments(0)TrackBack(0) 中華 | 中国

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