ジョエル・ロブション@恵比寿みかわや@銀座

January 13, 2008

またぎ@六本木4

葉山にあったまたぎ料理のお店が、去年六本木にやってきました。
その名の通り「またぎ」

一昨年葉山にあった頃に行って感動したお店でした。大将が討ってきたつぐみや鴨やキジや鹿などが新鮮なまま食べれるのです。そしてしし鍋が絶品♪
東京進出後は、どうなったのかずっと気になっていました。


六本木通りからちょっと入った所にお店はありました。
長い囲炉裏は健在。でも前よりシンプルな造りになって、メニューも少し減っていました。満席でした。お客様は皆ワイン通?ワインを飲んでいる人がほとんどです。
名前忘れましたが、ボルドー赤のおすすめを合わせました。
またぎ鹿刺し







この日は、シケでお魚があまり入らなかったということで、まずは「鹿の刺身」をオーダー。赤身の厚切りのお肉をにんにく醤油でいただきます。
とっても柔らかくて臭みは全くありません。鹿肉というとジビエの中では定番になってきましたが、鯨とか馬刺しを食べているような感じでした。

それから炭火を入れて「鹿肉の焼き物」
鹿焼きどんこ椎茸とともに







大きなどんこ椎茸と一緒に焼きます。
さっと片面だけあぶって頂くのですが、本当に新鮮。上質な赤身の牛肉を食べているようでした。これって本当に鹿なの?と錯覚をしそうなくらいあっさりとした食感と風味。肉厚のどんこ椎茸は焼くのに結構時間がかかりますが、こちらもフレッシュで柔らかいのです。

このあとはジビエ焼き肉が続きます。
「キジ肉・猪肉」きじ猪焼き







きじ肉はささみの部分は生でそのまま食べれます。驚くほど柔らかくて、口の中でとろけてしまう・・・腿や手羽の部分は皮をカリカリにして歯ごたえある旨み、胸の部分はさっぱりとしています。猪肉も良質な豚肉を食べているようにその肉の旨みに舌鼓です♪

そして、内緒で出して頂いたメニューにはない「ヒグマ肉」
ヒグマ!脂が美味しいのベーコンのようにかりかりにして







白い脂が他のお肉より厚いです。ヒグマってこんな形で食べるのは、初めてです!
普通はなかなかないですからね。
熊の肉質は硬いですからお肉も厚いのでじっくり弱火で焼きます。脂身がかりかりとベーコン状態になったら食べごろ。この脂がうまい!噛めば噛むほど味が出るするめのようです。大将曰くこの脂だけを鯨ベーコンみたいに燻製にして食べるのが美味しいんだとか。。。


そして、待ちに待った「しし鍋」
この店の名物料理です。焼いたお肉も美味しいけれど、お野菜と煮込んだ出汁たっぷりの特製味噌仕立て。
しし鍋具沢山だけどスープが最高









にんにくでつけた猪のばら肉と大根・牛蒡・豆腐・せりなどがたっぷり入っています。とっても体の温まる滋養鍋。特製のお味噌て仕立てたスープが、こってり濃厚で顎が落ちそうなくらい美味しい・・・

このスープをすいとんか雑炊にしたいのですが、全部飲みきってしまいました。
ご飯が欲しいんです。とお願いしましたら、出てきた「じねんじょ飯」
じねんじょ飯







粘りの強いじねんじょ芋のとろろかけご飯です。味付けはあっさりしていますが、その糸挽くようなとろりとした甘みが白ご飯にねっとりからんでこれまた絶妙な味でした。


堪能いたしました。葉山時代に比べると、お値段は上がっていましたが、そこまで行く交通費と時間を考えたら、東京在住者にとっては、こちらの方が嬉しいところ。

温暖化によって狩猟もなかなか思うようにいかないようで、今年から期間が延びましたそうですね。フランス料理のように熟成させていくジビエの旨みとソースの融合も好きですが、新鮮獲り立てなジビエのストレートな味も大好きです。
「またぎ」には常に最高の獲物が用意されているわけではありません。
それは“山の神のみぞ知る”。
その時によって肉質も変わるし・料理法などジビエ通には物足りなささえ感じるでしょうが、頂いた恵みと糧に感謝し、喰って精進。自然のエネルギーを頂く。それがまた通いたくなる原動力です。

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「またぎ」

港区西麻布3−1−15 RFビル 1階

TEL 03-3796-3388


ranmarun at 22:29│Comments(0)TrackBack(0) 和食 

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