May 17, 2009
カサ・バトリョ@バルセロナ
バルセロナには、ガウディーが手がけた建築の世界遺産が沢山あります。その中で、最も興味深かった「カサ・バトリョ」に行きました。
波打つ正面の壁は青や緑のガラス片や円盤型のタイルで装飾され、色とりどりのガラスモザイクは、海面に光が乱反射しているかのように輝いています。バルコニーは魚の目をイメージし、内部は海の生物や水をモチーフに、デザイン性と機能性を兼ね備えた扉や家具があり、細部にまで非常にこだわった造りです。夜はライトアップしてさらにその輝きが増し、幻想的な風景になるそう。
まず入口に入ると、二つの壺と魚の骨のような階段。手すりもうねっていて滑らないようになっています。
階段を上がった最初の部屋には、キノコの形の暖炉です。なんだか可愛い
曲線が美しい欄間の造りや、シャンデリア。光が入るとブルーのガラスが貝や水泡をイメージして揺らいでいるようでした。
いそぎんちゃくのような照明。天井のうねる曲線は見事です。思わず見とれてしまいました。こんな照明欲しいけど・・・高いだろうな。
窓枠の曲線も美しい・・・
中心部のタイルは、下から見ると光により同じ水色に見えるのですが、
実際は上部に行くにつれて濃い青にグラデーションのタイルが張られています。
ミルククラウン(ミルクに一滴落としたときに出来る王冠のようの動き)をイメージした天井も素晴らしい
テラスに出ると魚のうろこのようなモチーフが・・・これはお花の鉢入れなんだとか。
表と裏で異なるアンモナイトのような木彫り。
タイル枠のドアも素晴らしい。扉や通路の天井にも海の生命力を感じてしまいます。
波打つ天井の照明。こんなダウンライトも天井につけてみたいです。
屋上に上がると、煙突が。煙がゆらゆら上がる様子をイメージしたそうです。屋根は龍のうろこをイメージして、カラフルな色彩と質感。
にんにくみたいな形の塔。
最上階の天井や天窓の骨組は、光の入り加減や曲線が素敵。ガウディは大きな窓から入る‘光‘の他に、空気の入れ替えにも多くの考慮を図っていて、空気口は魚のえらの形をしています。
魅惑のお家には、細部の装飾や建築様式に至るまで見所満載でした。
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