虎屋 壺中庵@徳島鮨舳 すしとも@香川

July 06, 2017

たらいうどん 平谷家@徳島

徳島は、阿波市の市内を抜け、山間の土成町付近の国道沿いには、たらいうどん屋が沢山並んでいます。
どこに入ろうか迷うくらい店が点在しているのですが、お目当ての店に行ったらなんと定休日の看板が。
その後何軒か行っても定休日かもしくは終わりましたと。15時という中途半端な時間に行ったのがまずかったかw

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数軒フラれた後、ネットで調べて電話したら、ここはやっていました。

「手打ちたらいうどん 平谷家」

国道から少し入った林道を入っていくと看板がありました。

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坂を下がっていくと、暖簾もなく普通のお家のようでしたが。。。

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平谷家と書かれている小さな看板を発見。

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これは厨房の暖簾。
中に入り、靴を脱ぐと左奥に座敷の広間があります。

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品書きは手打ちたらいうどん。
焼き鳥というのも気になりましたが、たらいうどんを注文しました。

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たらいうどん

茹でるまで20分くらいかかりますと言われ、20分後に出てきたのは、大きなたらいに入った湯だめの熱々のうどん。たらいうどんは、阿波市の郷土料理で、かつて林業が盛んだった宮川内谷川流域で、山仕事をする人達の仕事納めのふるまい料理がルーツだと言われています。
大釜で茹でたうどんを、大きなたらい(はんぼ)に茹で汁ごと移し、そのたらいを大勢の人で囲み、渓流で春に獲れるジンゾク(一般的にはヨシノボリ)という川魚の出汁につけて食べるのが主流だそうです。

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そして、アルミの鍋に入ったつゆ。

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蓋を開けると、かなり濃い色をした温かいつゆに溶き卵が少しだけふんわりと浮かんでいます。
薬味は細かく刻んだ青葱とおろし生姜、好みで一味唐辛子もどうぞと。
現在ではジンゾクのお出汁を使っている店は少なく、他の川魚のお出汁が多いようですが、ここはどうだったかは聞き忘れました。このつゆをどんぶりに注いで、うどんをつけます。

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麺は中細くらいの太さでしょうか。
たらいうどんは麺が長いので、箸ですくい、たらいの縁でずるずる湯切りしながら、つゆを注いだどんぶりに入れます。

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釜揚げうどんよりは、もっちりゆるく細いうどんですが、中は弾力があります。
川魚系の出汁に甘めの醤油味のつゆ。

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二杯目は葱と生姜をのせてさっぱりと。
三杯、四杯、食べてもなかなかうどんが減らないので、食べきれるか心配でしたが、たらいの中でだんだん伸びてくるゆるゆるなうどんが、五杯目くらいから時間と共にふやけてちゅるちゅるになっていく食感と薄まっていくつゆの味がクセになって、最後にはとろんと溶けていく食感がたまらない感じ。

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今回はうどんだけでしたが、奥のテーブルの高齢な4人組が常連らしく、メニューで気になっていた焼き鳥を頼んでいたのを見ていると、生の鶏肉を鉄板で煙もくもくじゅーじゅーと焼いているではないですか。焼き鳥といっても串焼きではなかったんですね。しかも塩や胡椒も振ったりしながら、美味しい匂いを充満させてビール飲んでる。
どうやらここは焼き鳥も名物らしく、次回行く機会があれば食べてみたいです。


「たらいうどん 平谷家」

徳島県阿波市宮川内相坂35

088−695−2262



ranmarun at 15:30│Comments(0) うどん 

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