松濤マル@渋谷81 @西麻布

August 30, 2019

京味@新橋

「京味」に行きました。

大将の西健一郎さんは、7月26日に肝不全で急逝されました。享年81歳でした。
今年大動脈弁狭窄症の手術をされ、5月末に伺った時には元気なお姿を拝見したのですが、その後入退院を繰り返し、私がお会いできたのはこの日が最後でした。


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年内までは、これまでの予約のお客様の為に営業されるそうで、お弟子さん達が頑張っています。
席に着くと、いつもナプキンをかけてくださったり、時折話しかけてくださる大将が、ひょこっと現れるのではないかしらというような、まだ亡くなったことが信じられないような複雑な気持ちでお料理を頂きました。



●先付  いかの松風、半生このこ、茄子のうてな、鯛寿司、白瓜穴子。

●芋茎炊き  何度頂いても、しみじみ美味しい。

●雲丹おくら  淡路の雲丹とおくらたたき。

●鱧  韓国の鱧は、落としと焼き霜造りで。

●鱧子  鱧子と肝、浮袋などを鱧出汁のジュレで。

●茄子海老田楽   通常は無花果ですが、アレルギーなので差し替えてもらいました。

●鮑の唐揚げと新銀杏

●お造り  あこうの洗いと鯛のお造り。

●鱧の椀  梅皮と炊き牛蒡を添えて。

●にしん茄子  

●鱧と車海老、三つ葉の湯葉巻揚げ  季節によって、蟹肉と椎茸、三つ葉を巻いたものなどを大将が作ってくださったのを思い出します。

●近江牛の炭火焼き

●香物

●はらすご飯  

●葛切り  大将の毎回感動する葛切りをもう頂けないかと思うと切ないですが、お弟子さんの作る葛切りも素晴らしかったです。


金森君の前の席に座り、色々お話をしました。
彼もまだ大将の死を受け入れられないようで、涙ぐみながらも、年内までの営業中はできるだけ大将に教わった料理を作って出していきたいと思っていますと。
私が初めて伺ったのは2013年2月からで、以降常連様に連れて行って頂いたのを数えると54回の訪問でした。
最初は和食を頂く経験も乏しいことから、なかなかその素晴らしさを理解することはできなかったのですが、通うごとに西さんの料理に対する想いや、季節ごとの料理を素人にも少しづつ教えて頂き、その美味しさを味わうことができ、西さんのお料理を堪能できたこと、とても貴重な経験させてもらったことに感謝します。
その間には、西さんの精神を受け継ぎながら、頑張って独立したお弟子さんのお店も伺うことができました。

今宵は最初は少ししんみりしてしまい、お酒も進まずでしたが、食べ終えた後は、お腹いっぱいで大満足。帰り際に女将さんや、笠井さんが見送ってくださり、何度か振り返ると、いつも見えなくなるまで見送ってくださった西さんの姿が見えた気がします。

西大将今までありがとうございました。
いつも自分のことよりも、お弟子さんの心配や、お客様への細かな心遣いばかりで温かい笑顔の中の鋭い眼差しが印象的でした。たまに出る辛口なお言葉も優しいお言葉も、料理に対する信念を貫いてきた
からこそ、感じるこだわりと愛情。
どうぞ、安らかにお眠りください。ゆっくり休んで、天国でも美味しいものを食べてくださいね。


「京味」


東京都港区新橋3−3−5

03−3591−3344





ranmarun at 20:30│Comments(0) 和食 

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