November 04, 2019
メシモ@小田原
「MECIMO」に行きました。
小田原駅から徒歩5分くらい。昨年10月にオープンしたお店です。
オープン前のポップアップレストランの時から気になっていたのですが、少し落ち着いてからの方がいいかなと思い、ようやく訪問できました。
ソムリエの山本さんは、フランス・ローヌでワイン造りを学び、青山の「NARISAWA」でソムリエとして活躍。
シェフの葛窪さんは、フランスで5年、大阪の「HAJIME」で4年修業されたそうです。
店名の「MECIMO」はフランス語で「海 空 山」の頭文字を取ってつけられたそうです。
店内は、シェフズテーブルのようなカウンターキッチンと3テーブルの12席。
小田原近隣の食材にこだわったお料理と自然派のワインを提供しています。
シンプルでナチュラルなデザインのテーブルと椅子にも温かみを感じます。
昼のコースは、3000円と6000円。夜は6000円と10000円。
昼の6000円のコースを頂きました。
飲み物は、アルコールペアリングとノンアルコールペアリングを頼みましたが、その前に面白そうなカクテルがあったので、アペリティフで。
ノルウェイの箱根
生姜と蜂蜜を浸した富士山麓ウイスキーに、箱根の木々の燻煙を纏わせたカクテル。
燻煙と共に注がれたウイスキー。
そこに、トニックウォーターを注ぎ、蜂蜜や生姜の風味と燻香の利いたウイスキーカクテルです。
黒文字の枝をマドラーに。
ちん里うの目覚め
小田原の老舗ちん里うの梅干しをテキーラとソーダで割ったソルティドック風のカクテル。
梅干しの塩味と酸味とテキーラの香りが面白い組み合わせでした。
富士山麓ウイスキーのSignature Blendは、富士御殿場蒸留所で作られていて、原酒のままでも洋梨やパイナップル、オレンジピールや黒糖などの複雑味がある円熟した味わいのウイスキーです。
梅干しのカクテルには、メスカルを使用。オーガニックのアガペを原料として作られています。
ちなみにテキーラとメスカルは同じ原料のお酒ですが、テキーラ地方で生産されているかそうでないかの違いなので、シャンパーニュとそうでないものの違いのような感じでしょうか。
バターナッツ
バターナッツというカボチャのブルーテに、刻んだアーモンドと黒胡椒。
アーモンドや黒胡椒のスパイシーさとカボチャの甘みに燻香の利いたウイスキーカクテルが合いました。
S 小公子 2017 ラ・グランド・コリーヌ・ジャパン
フランスローヌでワイナリーをされている大岡さんが、岡山でもワイナリーを始め、山梨の小公子という山ぶどうの交配種で作った赤ワイン。
ソムリエの山下さんもローヌ時代にここにいらしたそう。
木の樹皮の香りやブラックチェリーやスパイス感がある個性的なワインです。
NAKAMURA Garden No.3
静岡藤枝市で大正8年より続く農家のお茶。
無農薬有機栽培農法にて栽培された茶葉に玄米を加えた玄米茶を24時間ミネラルウォーターで抽出した冷茶です。ほんのり香ばしい甘みとすっきりとした苦み。
スタイリッシュな茶缶にも目を惹きます。
さがみ豚
さがみ豚のリエット。
旨味のあるしっとりとした豚肉のリエットに黒胡椒を利かせて、小公子のワインとばっちり合いました。
Zellberg l'hermitage Riesling 2017 Julian Meyer
アルザスのビオディナミのジュリアン・メイエー。
雑誌などの媒体が嫌いで、一切マスコミにも出ない醸造家。
リースリングですが、蜂蜜やアプリコットの香る褐色。
でも、飲むとすっきりとしたミネラル感。
カマス
カマスのベニエ。
刻んでマリネしたタコとセロリ、ライムでセビーチェ風に仕立てたそうです。
秋鹿 純米生原酒
次の料理には、日本酒を。
2017年産なので、かすかなひね感甘みのある濃醇な味わい。
黒文字茶
近隣の山で採れた黒文字の枝と葉を漬けたもの。
ほのかに優しい甘みがあります。新鮮な黒文字は香りと甘みがじんわりと。
マグロ
マグロ、ブリ、アジのたたきを加藤さんの色々なトマト。
赤座海老の出汁と葱オイルのジュレ。
それぞれの魚の共通点がある旨味を上手に重ねてありました。
Goutto d'O Sylvain Martinez
ロワールの若い造り手のシュナンブラン。
洋梨や黄桃のコンポートのような甘い香りとふくよかな果実味。
リゾーニ
千葉のムール貝と玉ねぎ、マッシュルームなどを炒めて、スープを含ませたリゾーニ。
パルミジャーノをかけて。
これを盛り付けた器も素敵でした。
Sogno di Bacco 2017 Trinchero
ピエモンテのバルベーラ・ダスティの名手、トリンケーロのマルヴァージア100%。
柑橘やハーブの香り、白ながらもマルヴァージアの個性が出ているしっかりとしたタンニン。
不老泉 山廃純米大吟醸
日本酒も一緒に。
本日の魚料理
魚はいさき(左)とシーラ(右)。
シーラはどちらかというと南の海で獲れることが多いですが、フライで食べたことがありました。小田原近海でも獲れるそう。どちらも皮目をしっかり焼いて、蕪、葱、あおさと魚の出汁で。
火入れはとてもいいのですが、いさきと比べると淡泊な味なのでこういう形ででてくると皮に少しくさみを感じてしまいます。2種類のお魚を重ねることで、どちらかの弱点が出てしまうと思うので1種類でもいいかなと思うのですが、珍しい魚を食べさせてくださったので文句はいいません。ソースをフレンチ寄りに変えることで、もっと美味しくなるかも。ソムリエもそれを承知の上でくさみ消しの日本酒を出してくださったのだと思います。
Achille 2016 Case Corini
カーゼ・コリーニのアッキレ。ピエモンテのバルベーラとネッビオーロ。
プラムやドライイチジク、アメリカンチェリーやリコリスなどの甘くドライフルーツ的な果実味。
地質学者的なエチケット。
焙烙で炒ったばかりの棒茶。
これを淹れてくれました。
煎り立ての香りがいいですね。深めにだしたタンニンも次の肉に。
相州牛
相州牛のランプ肉は、45度で2時間半の低温調理で。
小さなむかごや、平茸、椎茸のソテーを添えて。
新米
新米を麹で発酵させ、糖化したジェラート。とそのポン菓子。
栗
小田原の和栗を渋皮煮など3種の調理法で。
蕎麦粉とショコラのクランブルや求肥のもちもち感がアクセント。
お茶菓子
黒文字の琥珀糖、シャインマスカットの求肥包み、ナッツの菓子。
コーヒーは、小田原の自家焙煎の老舗スズアコーヒー。
小田原近郊の食材にこだわったお料理のコスパとアルコールペアリングの充実度。
また行きたいと思います。
「MECIMO メシモ」
神奈川県小田原市栄町2−5−22 木戸ビル1F
0465−20−3744
小田原駅から徒歩5分くらい。昨年10月にオープンしたお店です。
オープン前のポップアップレストランの時から気になっていたのですが、少し落ち着いてからの方がいいかなと思い、ようやく訪問できました。
ソムリエの山本さんは、フランス・ローヌでワイン造りを学び、青山の「NARISAWA」でソムリエとして活躍。
シェフの葛窪さんは、フランスで5年、大阪の「HAJIME」で4年修業されたそうです。
店名の「MECIMO」はフランス語で「海 空 山」の頭文字を取ってつけられたそうです。
店内は、シェフズテーブルのようなカウンターキッチンと3テーブルの12席。
小田原近隣の食材にこだわったお料理と自然派のワインを提供しています。
シンプルでナチュラルなデザインのテーブルと椅子にも温かみを感じます。
昼のコースは、3000円と6000円。夜は6000円と10000円。
昼の6000円のコースを頂きました。
飲み物は、アルコールペアリングとノンアルコールペアリングを頼みましたが、その前に面白そうなカクテルがあったので、アペリティフで。
ノルウェイの箱根
生姜と蜂蜜を浸した富士山麓ウイスキーに、箱根の木々の燻煙を纏わせたカクテル。
燻煙と共に注がれたウイスキー。
そこに、トニックウォーターを注ぎ、蜂蜜や生姜の風味と燻香の利いたウイスキーカクテルです。
黒文字の枝をマドラーに。
ちん里うの目覚め
小田原の老舗ちん里うの梅干しをテキーラとソーダで割ったソルティドック風のカクテル。
梅干しの塩味と酸味とテキーラの香りが面白い組み合わせでした。
富士山麓ウイスキーのSignature Blendは、富士御殿場蒸留所で作られていて、原酒のままでも洋梨やパイナップル、オレンジピールや黒糖などの複雑味がある円熟した味わいのウイスキーです。
梅干しのカクテルには、メスカルを使用。オーガニックのアガペを原料として作られています。
ちなみにテキーラとメスカルは同じ原料のお酒ですが、テキーラ地方で生産されているかそうでないかの違いなので、シャンパーニュとそうでないものの違いのような感じでしょうか。
バターナッツ
バターナッツというカボチャのブルーテに、刻んだアーモンドと黒胡椒。
アーモンドや黒胡椒のスパイシーさとカボチャの甘みに燻香の利いたウイスキーカクテルが合いました。
S 小公子 2017 ラ・グランド・コリーヌ・ジャパン
フランスローヌでワイナリーをされている大岡さんが、岡山でもワイナリーを始め、山梨の小公子という山ぶどうの交配種で作った赤ワイン。
ソムリエの山下さんもローヌ時代にここにいらしたそう。
木の樹皮の香りやブラックチェリーやスパイス感がある個性的なワインです。
NAKAMURA Garden No.3
静岡藤枝市で大正8年より続く農家のお茶。
無農薬有機栽培農法にて栽培された茶葉に玄米を加えた玄米茶を24時間ミネラルウォーターで抽出した冷茶です。ほんのり香ばしい甘みとすっきりとした苦み。
スタイリッシュな茶缶にも目を惹きます。
さがみ豚
さがみ豚のリエット。
旨味のあるしっとりとした豚肉のリエットに黒胡椒を利かせて、小公子のワインとばっちり合いました。
Zellberg l'hermitage Riesling 2017 Julian Meyer
アルザスのビオディナミのジュリアン・メイエー。
雑誌などの媒体が嫌いで、一切マスコミにも出ない醸造家。
リースリングですが、蜂蜜やアプリコットの香る褐色。
でも、飲むとすっきりとしたミネラル感。
カマス
カマスのベニエ。
刻んでマリネしたタコとセロリ、ライムでセビーチェ風に仕立てたそうです。
秋鹿 純米生原酒
次の料理には、日本酒を。
2017年産なので、かすかなひね感甘みのある濃醇な味わい。
黒文字茶
近隣の山で採れた黒文字の枝と葉を漬けたもの。
ほのかに優しい甘みがあります。新鮮な黒文字は香りと甘みがじんわりと。
マグロ
マグロ、ブリ、アジのたたきを加藤さんの色々なトマト。
赤座海老の出汁と葱オイルのジュレ。
それぞれの魚の共通点がある旨味を上手に重ねてありました。
Goutto d'O Sylvain Martinez
ロワールの若い造り手のシュナンブラン。
洋梨や黄桃のコンポートのような甘い香りとふくよかな果実味。
リゾーニ
千葉のムール貝と玉ねぎ、マッシュルームなどを炒めて、スープを含ませたリゾーニ。
パルミジャーノをかけて。
これを盛り付けた器も素敵でした。
Sogno di Bacco 2017 Trinchero
ピエモンテのバルベーラ・ダスティの名手、トリンケーロのマルヴァージア100%。
柑橘やハーブの香り、白ながらもマルヴァージアの個性が出ているしっかりとしたタンニン。
不老泉 山廃純米大吟醸
日本酒も一緒に。
本日の魚料理
魚はいさき(左)とシーラ(右)。
シーラはどちらかというと南の海で獲れることが多いですが、フライで食べたことがありました。小田原近海でも獲れるそう。どちらも皮目をしっかり焼いて、蕪、葱、あおさと魚の出汁で。
火入れはとてもいいのですが、いさきと比べると淡泊な味なのでこういう形ででてくると皮に少しくさみを感じてしまいます。2種類のお魚を重ねることで、どちらかの弱点が出てしまうと思うので1種類でもいいかなと思うのですが、珍しい魚を食べさせてくださったので文句はいいません。ソースをフレンチ寄りに変えることで、もっと美味しくなるかも。ソムリエもそれを承知の上でくさみ消しの日本酒を出してくださったのだと思います。
Achille 2016 Case Corini
カーゼ・コリーニのアッキレ。ピエモンテのバルベーラとネッビオーロ。
プラムやドライイチジク、アメリカンチェリーやリコリスなどの甘くドライフルーツ的な果実味。
地質学者的なエチケット。
焙烙で炒ったばかりの棒茶。
これを淹れてくれました。
煎り立ての香りがいいですね。深めにだしたタンニンも次の肉に。
相州牛
相州牛のランプ肉は、45度で2時間半の低温調理で。
小さなむかごや、平茸、椎茸のソテーを添えて。
新米
新米を麹で発酵させ、糖化したジェラート。とそのポン菓子。
栗
小田原の和栗を渋皮煮など3種の調理法で。
蕎麦粉とショコラのクランブルや求肥のもちもち感がアクセント。
お茶菓子
黒文字の琥珀糖、シャインマスカットの求肥包み、ナッツの菓子。
コーヒーは、小田原の自家焙煎の老舗スズアコーヒー。
小田原近郊の食材にこだわったお料理のコスパとアルコールペアリングの充実度。
また行きたいと思います。
「MECIMO メシモ」
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