November 08, 2019
エル・セビチェロ@祐天寺
「El Cebichero エル・セビチェロ」に行きました。
2017年にオープンしたペルー料理のお店です。
ここ数年、メキシコ、ペルー、ブラジルなどでガストロノミックなレストランが話題になり、日本でもメキシコのタコスをアレンジしたお店が増えつつありますが、ペルー料理は東京でも数少ないジャンルです。
昔からある新橋の「荒井商店」や五反田の家庭料理的な「アルコ・イリス」、原宿の現代的料理の「ベポカ」などがありますが、まだまだ馴染みの少ないペルー料理。
昨年私もペルーを訪れ、ガストロノミックなお店や現地の伝統的な料理のお店に行き、その素晴らしい食文化に触れて感動したので、オープンした時からずっと行ってみたいと思っていました。
シェフの谷口大明さんは、もともとは公務員だったのですが、スペイン料理に興味を持ち、料理人への道に転向したそうです。幼少時にアルゼンチンに住んでいたこともあるそうで、南米に旅行した時にペルー料理の魅力に引き付けられ、現地のお店で修業した後、原宿の現代ペルー料理屋や和食の店で働き、このお店をオープン。
黒板メニューには、ペルーの代表的な料理が書かれています。
今はおまかせのコースメニューで、その代表料理を中心に構成され、何度か通っている方には、好みで通常にはないお料理も出してくださるそう。
ドリンクは、ペルービールや、ワイン、ピスコやラムなども色々あります。
まずは、ピスコサワーを頼みました。
ピスコは、葡萄から作られるペルーの国民的なお酒で度数は40度くらいあるので、カクテルで飲むことが主流です。その中でも、泡立てた卵白とレモン果汁や砂糖を加えたピスコサワーは、クリーミーな卵白とレモンの果実味と甘みが飲みやすく現地でもよく飲んだカクテルでした。
香ばしく揚げたトウモロコシが定番のおつまみです。
Cebiche セビーチェ
ペルー料理というとまずはセビーチェです。
ペルー風鮮魚のマリネ。
お魚はオオニベという魚を使い、赤玉葱や唐辛子、魚のあらでとった出汁とライム果汁や香辛料でマリネする代表的な料理。ペルーではカモテというオレンジ色の甘い芋やチョクロという白いトウモロコシを添えますが、安納芋と、黄色く粒の大きいトウモロコシを添えて。
オオニベは、なかなか食べる機会がない魚ですが、ペルーのセビーチェに使うスズキ系の魚の味に似ていて、その身のむちっとした弾力感と味わいに、和えたマリネ液の酸味と塩味のバランスが素晴らしい。添えた青唐辛子は、長野で作っているハラペーニョだそうですが、一片でも鮮烈な辛さで爽やかないい香り。少しづつかじりながら、くせになる辛さです。
Puipo al olivo タコの紫オリーブソース
スライスしたタコに、紫オリーブ、卵、オリーブオイル、ニンニクなどを合わせたアイオリソース。
残ったソースは、クラッカーと共に。
チルカノ
ピスコをトニックウォーターで割ったもの。
ジンジャーエールで割ることが多いですが、こちらではトニックウォーターでさっぱりと。
Anticucho アンティクーチョ
スパイス漬けした牛ハツの串焼き。
パパ・ア・ラ・ワンカイナという茹で卵とジャガイモにチーズ風味のアヒ・アマリージョソースをかけたものを添えて。
アンティクーチョは、南米では、ポピュラーな串焼き料理で、いろんなお肉や魚介を串焼きにしますが、ペルーでは、牛ハツを焼くことが多いです。
有名店のグリマネサおばさんの牛ハツの串焼きは、現地でも食べましたが、火入れもスパイス加減もこちらの方が数十倍美味しかった。
そして、このサルサベルデソース。
ハバネロやアヒ・アマリーヨ、ニンニクなどを合わせているのかな。
このソースが唐辛子の辛味と香りに旨味が加わった絶妙な美味しさです。
残しておいて、後の料理にも加えながら食べました。
パパ・ア・ラ・ワンカイナももちろん美味し。
Lomo Saltado ロモ・サルタード
牛肉と玉ねぎ、トマト、ポテト炒め。
牛肉はウルグアイ産。コリアンダーをのせて。現地ではご飯と一緒に食べたりするので、白ご飯が欲しくなりますが、次に米料理が出るので我慢。
ウルグアイやアルゼンチンの牛肉が日本に入荷許可されたことにより、ステーキで焼くことも可能になったそう。リクエストがあれば塊で焼いてくださるそうなので、アルゼンチンステーキも機会があれば食べてみたい。
Arroz con Mariscos アロス・コン・マリスコス
魚介入りのペルー炊き込みご飯。
海老やムール貝など、ニンニクの効いた魚介のスープで炊き込んだアロス・コン・マリスコスにチーズを削って。セルキージョ市場の近くで食べたあの味を思い出しながら、チーズもかかっているので、より日本人に食べやすいように仕上げてありました。
食後は、貴重なペルーのラムを。
色々お話すると唐辛子の話だけでも、ほんとに興味深い。
ペルー料理もまだまだ食べたことがないものが沢山あります。
現地の味を忠実に表現しながら、洗練された味に感動しました。
次回は年明けに、メニューにはない料理を作ってくださいとお願いして再訪予定です。
「El Cebichero」
東京都目黒区五本木2−15−3
070−4087−4146
2017年にオープンしたペルー料理のお店です。
ここ数年、メキシコ、ペルー、ブラジルなどでガストロノミックなレストランが話題になり、日本でもメキシコのタコスをアレンジしたお店が増えつつありますが、ペルー料理は東京でも数少ないジャンルです。
昔からある新橋の「荒井商店」や五反田の家庭料理的な「アルコ・イリス」、原宿の現代的料理の「ベポカ」などがありますが、まだまだ馴染みの少ないペルー料理。
昨年私もペルーを訪れ、ガストロノミックなお店や現地の伝統的な料理のお店に行き、その素晴らしい食文化に触れて感動したので、オープンした時からずっと行ってみたいと思っていました。
シェフの谷口大明さんは、もともとは公務員だったのですが、スペイン料理に興味を持ち、料理人への道に転向したそうです。幼少時にアルゼンチンに住んでいたこともあるそうで、南米に旅行した時にペルー料理の魅力に引き付けられ、現地のお店で修業した後、原宿の現代ペルー料理屋や和食の店で働き、このお店をオープン。
黒板メニューには、ペルーの代表的な料理が書かれています。
今はおまかせのコースメニューで、その代表料理を中心に構成され、何度か通っている方には、好みで通常にはないお料理も出してくださるそう。
ドリンクは、ペルービールや、ワイン、ピスコやラムなども色々あります。
まずは、ピスコサワーを頼みました。
ピスコは、葡萄から作られるペルーの国民的なお酒で度数は40度くらいあるので、カクテルで飲むことが主流です。その中でも、泡立てた卵白とレモン果汁や砂糖を加えたピスコサワーは、クリーミーな卵白とレモンの果実味と甘みが飲みやすく現地でもよく飲んだカクテルでした。
香ばしく揚げたトウモロコシが定番のおつまみです。
Cebiche セビーチェ
ペルー料理というとまずはセビーチェです。
ペルー風鮮魚のマリネ。
お魚はオオニベという魚を使い、赤玉葱や唐辛子、魚のあらでとった出汁とライム果汁や香辛料でマリネする代表的な料理。ペルーではカモテというオレンジ色の甘い芋やチョクロという白いトウモロコシを添えますが、安納芋と、黄色く粒の大きいトウモロコシを添えて。
オオニベは、なかなか食べる機会がない魚ですが、ペルーのセビーチェに使うスズキ系の魚の味に似ていて、その身のむちっとした弾力感と味わいに、和えたマリネ液の酸味と塩味のバランスが素晴らしい。添えた青唐辛子は、長野で作っているハラペーニョだそうですが、一片でも鮮烈な辛さで爽やかないい香り。少しづつかじりながら、くせになる辛さです。
Puipo al olivo タコの紫オリーブソース
スライスしたタコに、紫オリーブ、卵、オリーブオイル、ニンニクなどを合わせたアイオリソース。
残ったソースは、クラッカーと共に。
チルカノ
ピスコをトニックウォーターで割ったもの。
ジンジャーエールで割ることが多いですが、こちらではトニックウォーターでさっぱりと。
Anticucho アンティクーチョ
スパイス漬けした牛ハツの串焼き。
パパ・ア・ラ・ワンカイナという茹で卵とジャガイモにチーズ風味のアヒ・アマリージョソースをかけたものを添えて。
アンティクーチョは、南米では、ポピュラーな串焼き料理で、いろんなお肉や魚介を串焼きにしますが、ペルーでは、牛ハツを焼くことが多いです。
有名店のグリマネサおばさんの牛ハツの串焼きは、現地でも食べましたが、火入れもスパイス加減もこちらの方が数十倍美味しかった。
そして、このサルサベルデソース。
ハバネロやアヒ・アマリーヨ、ニンニクなどを合わせているのかな。
このソースが唐辛子の辛味と香りに旨味が加わった絶妙な美味しさです。
残しておいて、後の料理にも加えながら食べました。
パパ・ア・ラ・ワンカイナももちろん美味し。
Lomo Saltado ロモ・サルタード
牛肉と玉ねぎ、トマト、ポテト炒め。
牛肉はウルグアイ産。コリアンダーをのせて。現地ではご飯と一緒に食べたりするので、白ご飯が欲しくなりますが、次に米料理が出るので我慢。
ウルグアイやアルゼンチンの牛肉が日本に入荷許可されたことにより、ステーキで焼くことも可能になったそう。リクエストがあれば塊で焼いてくださるそうなので、アルゼンチンステーキも機会があれば食べてみたい。
Arroz con Mariscos アロス・コン・マリスコス
魚介入りのペルー炊き込みご飯。
海老やムール貝など、ニンニクの効いた魚介のスープで炊き込んだアロス・コン・マリスコスにチーズを削って。セルキージョ市場の近くで食べたあの味を思い出しながら、チーズもかかっているので、より日本人に食べやすいように仕上げてありました。
食後は、貴重なペルーのラムを。
色々お話すると唐辛子の話だけでも、ほんとに興味深い。
ペルー料理もまだまだ食べたことがないものが沢山あります。
現地の味を忠実に表現しながら、洗練された味に感動しました。
次回は年明けに、メニューにはない料理を作ってくださいとお願いして再訪予定です。
「El Cebichero」
東京都目黒区五本木2−15−3
070−4087−4146