HOTEL THE MITSUI KYOTO@京都HOTEL THE MITSUI KYOTOの朝ごはん@京都

March 02, 2021

都季ーTOKIー@京都

引き続き「Hotel The MITSUI KYOTO」です。

夕食はホテル内のレストラン「都季ーTOKIー」で夕食です。

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一本木の樺桜の長いカウンター席に鉄板が。
オープン以降、ガストロノミー鉄板として営業していましたが、
その後の年明けの宣言で、2月まではクローズ。
3月からは、再スタートということで、メニューも一新していました。


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17時に予約しました。
カウンター席からは、まだ明るいお庭の景色が見えます。

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そして、夜になるとライトアップされた庭の景色と、小屋組み天井の照明がガラス窓に映り、水面まで伸びていくような空間。


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Ouriet-Pature  Blanc de Blancs Grand Cru  Millesime 2013

まずは、ミツイのハウスシャンパーニュから。
ウーリエ・バチュールのブランド・ブランのミレジメ2013年は、通常のドサージュ7gからハウスシャンパーニュ用に2gで作ってもらったそうです。
きめ細かな泡と軽やかな酸に、すっきりとした果実味。

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アミューズ

右から、ラディッシュの下にバターとパン粉をまぶし、西洋わさび。
牛肉赤ワイン煮とコンテのクロケット。ビーツのタルト。

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お料理はまだ、1コースのみの提供です。
共にワインペアリングをお願いしました。


Muscadet  Sevre  et  Maine  Sur Lie  2018   Langlois   Chateau

フルーティーなミュスカデ。
甘すぎず、爽やかなのど越し。

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ひよこ豆のムース

器を裏返したように作ってもらったという清水焼の器には、ブリック生地に、ひよこ豆とそのムース。
鯛のタルタルとキャビアには、ライムを絞って。
ひよこ豆のほっこりとした粒感となめらかなムースに、ミュスカデの香りと果実味が豆の甘みといいマリアージュ。

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Pinot Noir  2018  Chanson

全房醗酵させたタンニンや渋みと、ベリーやカシスのふくよかなピノノワールの果実味。

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パテの”松風” 庭園サラダ

豚肉・鶏肉、フォアグラなどで作ったパテの上に、マッシュルームの薄切りとシャンピニオンのゼリー。マイクロラディッシュを添えて。
お皿には、ルッコラのパウダーを敷き、枯山水の庭園をイメージしたそうです。
この表現も面白いですが、何よりパテが美味しく、フランスの風を感じました。
しっかりとしたタンニンの赤ワインも合います。


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シェフの浅野哲也さんは、「リッツ パリ」のメインダイニングで、統括副料理長だった方。
ガストロノミー鉄板という新しいジャンルではありますが、基本は、フランス料理。
直に鉄板で素材を焼くわけではなく、あらかじめ、下ごしらえしたり、鍋で調理した料理やソースを、鉄板で温めながら、目の前で器に盛り付け提供するというスタイル。

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勝山 簾  純米大吟醸

兵庫県みらい産の最上格付け山田錦を35%削った高度精米の醪を吊るして、滴る雫を詰めたという、お酒を氷温貯蔵。華やかな吟醸香がありながら、豊潤な米の甘みを感じる柔らかさ。

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ワカサギ”天婦羅”  アスパラガスのソース

ワカサギは、ベニエのようにさっくりとした衣で揚げて。
グリーンピースのピュレの上に、アスパラガスと焼いたプチトマト、イカ墨のチュイル、貝出汁のベアルネーズソース。

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勝山 鶴 SEMI SWEET body

食米のひとめぼれで作った甘口の日本酒。
完熟したマスクメロンのような香りと甘みが広がります。

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カウンター席から見る景色も、ブルー色に。
春にここから見えるしだれ桜が咲いたらまた綺麗だろうな。

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フォアグラ " 茶わん蒸し” フランセーズ

フォアグラのロワイヤルとオニオンヌーボーのソテー。
茶わん蒸しと称すると外国人や日本人も逆にわかりやすいのかもしれませんね。
新玉ねぎをソテーし、カラスノエンドウを添えて。

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なめらかなフォアグラのフランに、プティポワ的な新豆のグリーンピースとそのスープで。
かりかりに焼いた豚ばら肉が、ベーコン的な燻製香がないので、くせのない油脂がグリーンピースの香りを引き出すように綺麗に溶け込みます。

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La Groletta  Amarone Valpolicella 2017 Corte Giara

コルヴィーナ・ヴェロネーゼ70%、ロンディネーラ30%。
ストレートなアマローネという感じですが、キレのいいタンニンとハーブの余韻。

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鰆のポワレ

シンプルに焼きふっくらとした厚みの鰆のポワレ。
なめらかなジャガイモのピュレに、青レモンやクルトン、ケッパーをのせて。
鰆のあらとトマトなどで煮込んだブイヤーベース風ソース。
このジャガイモのピュレやソースが美味しくて…鰆は引き立て役に、そのソースに合うような赤ワインのマリアージュ。

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パンが出てきました。


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バターは、ボルディエの海藻バター。
少し磯臭さがあるので好みはありますが、魚料理と合わせ、南仏的なブイヤーベース風にはいいと思います。

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メインは、牛フィレ肉。
お肉も鉄板で焼くのではなく、鍋で調理したものを冷めないようにキープしながら、切り分けます。

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Chateauneuf  du  Pape   2017 Domaine  la  Barroche

シャトーヌフ・デュ・パフ。紫がかったルビー色で、すみれの花やハーブ、スパイスの香り。
凝縮した果実味となめらかなタンニン。

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パイ包みの中には、カリフラワー。ローズマリーの香り。

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国産黒毛和牛フィレ肉 カリフラワー ソース ペリグー

鹿児島の黒毛和牛のフィレ肉にペリグーソース。カリフラワーのパイ包みに、黒トリュフを削って。
黒いお皿に鍋底でつけたカリフラワーのムースは、黒トリュフの模様のように。

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きめ細かな肉質の柔らかなフィレ肉に、コクのあるペリグーソースが美味しく、赤ワインを誘います。

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バター香るさくさくのパイ生地に包まれたカリフラワーのほっくり感とほんのりとロースマリーの香り。そして、削った名残りの黒トリュフの香りが良く、こちらもソースと共に。

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杉のアイスクリーム

アバンデセールは、杉のかんな屑を燻した香りを蒸留したリキュールで作ったアイスクリーム。
軽くくちどけのいいメレンゲを添えて。

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さがほのか フロマージュブラン

なめらかでクリーミーなフロマージュブランの下には、さがほのか苺とタイムのクランチ、ミルクのメレンゲと銀箔を添えて。
デセールが軽いのもいいです。

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コーヒーと小菓子

エスプレッソはダブルで。

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小菓子は、高山寺のほうじ茶のチョコレート、キャラメルとオレンジピールのマドレーヌ。

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あくまでも鉄板は舞台として、料理はフランス料理。
オープン当初の料理は賛否両論あったようですが、ガストロノミー鉄板と名付けた印象のせいだと思います。個人的には、3月からよりクラシックなフランス料理に方向性を変え、一新した今のシェフの料理が好きですし、松井ソムリエのワインのマリアージュも良かったです。

京都は、数多くの和食店がありますが、フランス料理などはここぞという所が少ない中で、ここの料理を食べに、またこのホテルに来たいと思いました。


「都季ーTOKI」

京都府京都市中京区油小路通二条下ル二条油小路町 284 
HOTEL THE MITSUI KYOTO 1F

075-468-3100





食後は、お部屋に戻る途中、暗闇の中に光る中庭の光景を眺めながら・・・

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回廊の静寂の奥に浮かび上がる地球のような陶器のモニュメント。

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その雰囲気のままお部屋に帰れるのがいいですね。
お部屋に戻ると、照明が落とされ、窓から見える二条城もライトアップしていました。

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夜の二条城

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ちょっと驚いたのは、ベッド横のUSBに繋いでおいた長いコードが、ミツイのロゴが入ったマジックテープで綺麗にまとめられていたこと。
こういった気遣いもこまやかですね。

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そして、ベッドサイドには、かつら清老舗の抹茶リップバームも置かれていました。
スイーツよりこちらの方が嬉しいです。

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ranmarun at 17:00│Comments(0) フレンチ 

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